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営業中のトイレ我慢

私は家庭教師の「営業」で死にかけたことある。
申し込みのあった家にまず説明に行って、料金プランとかを決めるものだけど
最初に上司と二人組で回っていた頃に「営業先で、しかもお客様の家でお手洗い
を借りることはタブー」ときつく言われてた。そんなものか、ってあんまり
気にしてなかったけど、一人で回るようになってから運悪く営業中にだんだん
トイレに行きたくなってきた時があった。
夏の暑い夜だったからアイスティーを出してくれて、一時間ほどなごやかに話す
うちに
「トイレ借りたい」
しか考えられないくらいにまで…。すごく(失礼だけど)古くて狭いアパートの
一室だったので、すぐ横が玄関、目の前にトイレのドアがあるのに行けない。
これは早く切り上げようと急に説明を急ぎだしたら、生徒が「ちょっとトイレ」
とそのドアに消えた。ああ私も今すぐ行きたい…と思っていると、目の前に
あるだけあって、音が丸聞こえで、これはめちゃくちゃ恥ずかしいかも、と
思って絶対に借りられない、と決意。

そこからまだ10分ほど営業して、必死の形相でその家を出た時は尿意MAX
で汗びっしょりだった。我慢しすぎて足の筋肉がふらつくほど…。でもとにかく
駅を目指して来た道を急ぎ、その実「どこでもいいからトイレ借りられるところ
に行きたい!」と泣きそうになりながら歩いた。
広い道に出るまで何軒かお店はあったけど、クリーニング屋さん
と酒屋さんで、トイレを借りられる感じではなかったから、広い道に出てすぐ
のところにあるブックオフに行けばあると思って本当に漏れそうになり
ながら飛び込んだ。
そしたらブックオフってトイレないのね…。もうだめ!となって飛び出して
今考えても顔から火が出るけど、とてもトイレを貸してくれそうもない酒屋
さんに戻ってしまった。後で考えたら、そんなことするぐらいなら、その道は
すごく暗かったからせめて空き地か駐車場でこっそり…と思うんだけど
その時は「漏れる」って恐怖で、絶対にトイレに行こうと必死になってしまった。
そして、変質者と思われても仕方ないような行動してしまった。

酒屋さんのドア開けて、レジにいるおじさんに「お願いします、トイレ貸して
ください」と半泣きで頼み込んで、ぶるぶる震えながら足踏み、前かがみでお願い
した…。もう漏れそうで震えてしまって、恥ずかしさも飛んでた。おじさんは
しっくりしたと思うけど、家の中のおばさんに「便所だって」とか言ってくれて、
レジの奥の家に通してくれた。その間中、私は「すみません、お願いします」と
繰り返していて、トイレのドアを見るなり飛び込んだ。
ほんとに間一髪で間に合って、我に返ってからの恥ずかしかったこと…。
何度謝ったかわからないくらい謝り倒して、必要もないのにお酒買って店を出た。
あんなに恥ずかしかったことはないな…
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我慢社会人 | [2012-11-25(Sun) 23:32:41] | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]
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