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お姉ちゃんがおもらしした時

僕には2歳年上の姉がいて、僕たちは仲が良い方だったが、
幼い頃から勉強もできて優等生タイプの姉とはいつも比較されてきた。
何かというと注意されるのは僕の方ばかりで、
姉がそんな時に優しくかばってくれるのが、かえって面白くなかった。
そんな風に感じてた僕が小学3年生だったときに、事件は起こった。
その日は午後から一斉下校で、校庭には全校生徒が集団登校のグループごとに集まって並んでいた。
集合してからしばらくは、先生たちの挨拶が延々と続き、いいかげん話に飽きてきた生徒達が
じっとしてられず に周りとおしゃべりをして、近くの先生に怒られていた。
その時、僕のすぐ背後からジョロジョロジョロ・・・といった感じの地面を叩く音がして、
直後に周りからは驚きの 声や騒ぎ声などが始まった。
不思議に思って、姉に何が起きたのかを尋ねようと何気なく後ろを振り返った。
僕は、注目の的が誰なのか分からず、一瞬、しっかり口を閉じて前を向き、
平静を装っている姉の態度に違和感 を感じた。
そしてふと、視線を足元まで落として初めて全てを理解した。
校庭の姉が立っている周りには、晴れた日なのにそこだけ濡れたシミが出来ていた。
僕の姉はおもらしをしていたのだった。
みんなは姉がおしっこを洩らしたのを見て騒いでいたのだ。
足元のシミの中央は、地面にしみ込まずに大きな水たまりになっていて、
その水たまりの表面には小さな泡が いくつもあったのが今でも強烈に覚えている。
姉の太股には流れ出た時の跡がしっかりと残っていて、まだ垂れ続けている様子だった。
周りからは、ざわざわと明らかに姉のことを話している声が聞こえてきていた。
姉の同級生の男の子がはやし立てたり、下級生の女の子の悲鳴や哀れむような声を耳にしながら、
それでも姉 は、無表情のままその場にじっと立っていた。
やがて、事態に気付いた先生が、姉を連れて校舎の中に入っていった。
騒然となったまま、下校の時間となり、みんなはグループごとに学校から出ていった。
帰りの途中で僕は、みんなが姉のことを話しているのに耐えられなくなり、
1人で姉の様子を見に学校に戻っ た。
保健室に行くと、姉はいた。
替えの下着をはいているらしく、姉の手には透明のビニール袋があり、
今さっき汚したはずのパンツがたたんで 入っていた。
「弟さんが迎えに来たわよ。大丈夫?帰れる?」
といった保険の先生の言葉に、姉は静かにうなずき、僕たちは 一緒に下校した。
帰り道で姉はずっと黙っていた。
僕は、何をやっても僕より上の姉が、よりによって全校生徒の前で
一番恥ずかしい姿を見せてしまったことが、 信じられなく、そして何より悔しかった。
僕は、自分まで周りから恥ずかしい目で見られている様で、誰かに会わないかとビクビクしていた。
そして、その場をどうしたらいいのか分からず、姉に
「お姉ちゃん、みんなの前でおしっこなんか洩らして・・・僕まで恥ずかしいよ。」
と言ってしまった。
その時初めて、姉は声を出して泣きだし、僕を思いっきり叩いて急に走り出した。
それからしばらくは、姉とろくに口も聞かなかったが、
それ以来、姉に対する変な劣等感が無くなった気がした。
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おもらし小学生 | [2012-07-07(Sat) 18:54:34] | Trackback:(1) | Comments:(0) | [編集]
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2012/07/08 09:37 | まとめwoネタ速neo | まとめtyaiました【お姉ちゃんがおもらしした時 】 僕には2歳年上の姉がいて、僕たちは仲が良い方だったが、 幼い頃から勉強もできて優等生タイプの姉とはいつも比較されてきた。 何かというと注意されるのは僕の方ばかりで、 姉がそ...


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