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模擬試験

模擬試験の会場ってたいがい女子トイレって足りません。
特に理工系の大学とか高校が会場になると悲惨です。
私は高校三年の秋、模擬試験のためある工業高校へ行きました。
そこは色々受けに行った中でもっともひどい部類に入るところでした。
五階建ての校舎の内女子トイレは一階のみ。

さすがにそれでは足りないだろうと三階の男子トイレは女子用にしてありましたが、個室の数も少なく全然足りません。一階三階合わしても十室もないくらいなのですから。
休み時間も十分程度しかなく、
一回の休み時間で用を足せるのは
せいぜい20人ほどです。
おまけにその模試は学校単位で受ける模試でした。
しかも私の学校は女子校!
他校の生徒が全部男子なら何とかなるでしょうがそんなはずありません。
私の学校だけで200人以上他校の女子も合わせると400人近くいます。
とは言っても今までの経験でだいたい昼休みまではなかなかトイレに行けないというのは解っています。
(一度痛い目、つまり漏らしかけたことがある。)
だから朝からは水分を控えめにしてできるだけ早めに行って会場で始まる前にトイレに行くことにしておきます。
でも昼休み前の試験はやっぱり辛く集中できないことも多々ありました。
その日私は会場がちょっと遠いこともあり7時半に家を出ました。
ですから朝トイレに行ったのは7時過ぎです。
晩秋でちょっと肌寒い日でした。
試験開始は9時、着席が8時50分私はその五分前につきました。
そのときすでに軽い尿意を感じていたので真っ先にトイレの方へと行きました。
ところがもうすでに列ができていました。
仕方なく列に並び着席の50分が過ぎテスト開始直前まで並んでいましたがあきらめてテストを受けることにしました。
しかしその日のテストの時間割はきつく80分80分60分のテストの間休み時間が十分しかなく昼休みは一時からでした。
一時間目はまだましでした、しかし二時間目はもうすでにかなり溜まっていて終了と同時にトイレに向かいました。
でももう長い列ができていました。
遅れて並びに来た友人たちもトイレがかなり切迫しているようでたまに太股を摺り合わせながら、
このトイレ事情の悪さに文句を言っていました。
やはりというかなんというか結局トイレにありつくことができず三時間目になりました。
三時間目は後半もうほとんど集中できませんでした。
(あとで結果を見るとやっぱり悪かった。)
左手であの部分を押さえたりして何とかしのいだと言った感じでした。
やっと解放される、、、、はずが昼休みもやっぱり長蛇の列。
とりあえず昼食を食べてから来れば空いているだろうと思って膀胱をかばいながらお弁当を食べました。
さあ、と思って来てみると
まだまだ長蛇の列。
でもさすがに次の時間までは我慢できない、そう言う女の子は私だけではなく、
トイレのドアを激しくノックする音が聞こえていました。
もう休み時間はあと五分しかありません、しかしトイレはまだまだ先の方です。
「試験をとるかトイレをとるか」で私は自分の膀胱を信じて試験をとることにしました。
トイレをとった女の子たちが試験が始まってもまだ並んでいるようでした。
試験が始まり二~三分たちましたがやはり試験どころではありません。
何滴かの決壊がもう始まっていました。
でもトイレに行くのは恥ずかしい、そう思っているとき私の前の前の女の子が手を挙げ、
「トイレに行かせてください・・・・。」と弱々しく立ち上がって二三歩歩いたときです。
その女の子は急にへたりこんで周りにおしっこが広がっていきました、
そうおもらししてしまったのです。
そのときこれはもう他人事ではないぞと思って立ち上がり「私もトイレに。」と言いました。
すると数人のクラスメートが「私も」「私も」と言って次々に立ち上がりました。
試験監督の女子大生はうろたえていました。
許可をもらうまもなく私達はトイレに行きました。
歩くごとに何滴かずつ漏れるのがわかります。
しかしまだ昼休みからひき続き並んでいる人がいました。
ある人が「二階の男子トイレ使おうよ!」と言ったので私達は二階へとむかいました。
階段を駆け上がる余裕にある人もいればゆっくり踏みしめている人もいます。
私は・・・・階段まで来たところで手すりにしがみついてしまいました。
必死に手であの部分を押さえ微弱ながらも流れ出てきたおしっこを止めようとしました。
「もうちょっと、この階段さえ登ったら・・・・。」そう思って無理に一段登ったときです。
私は体中が震えるのがわかりました。
そして押さえていた手にぬくもりが伝わってきます。
「ダメ!!」心の中で大声で叫びましたしかし、おしっこは階段にぴちゃぴちゃいって流れ落ち止まりません。
「高三にもなって・・・・。」そう思って今度は泣き崩れてしまいました。
その後のことは余りよく覚えていません。気が付けば保健室のような所にいました。
それでも私はその時間のテストこそ受けなかったものの、次の時間からはテストに出ました。
友達がみんな心配してくれたのが唯一の救いです
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おもらし高校生 | [2012-08-22(Wed) 20:03:39] | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]
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