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駅伝のタイム計測中に
これは高校3年の2月、卒業前に行われた、校内駅伝大会のときでした。
8人一組で、1人2.5Km走るもので、全チーム完走するのに1時間半かかるものです。
雪がちらついて、とても寒い日でした。
大会本部が置かれているテント下には、私以外に、救護係、計時係(ラップタイムを計る係)、
記録係の3人がいました。
私のすぐ横に座っていた、計時係の先生(当時24歳、女性)は、私が知る限り、
日頃からトイレが近い人で、この日は密かに期待していました。
私は横目に見ていると、もう第2走者くらいから様子がおかしくなり始めていました。
背筋がシャキッとなり、軽く足を組んで、上体を前傾させているんです。
途中で後ろを振り返ったり、立ち上がりかけたりしています。
かなり危ない状況に違いないんでしょうが、なにぶん彼女の左手にはストップウオッチが握られています。
それに7チームあって、どのストップウオッチがどのチームのものなのか、
彼女しか知りませんし、一時的にかわってあげる訳にもいかないんです。
我慢するしかない局面に追い込まれた彼女は、額に脂汗を流しながら、最後まで耐え切りました。
その後、表彰式や閉会式がおこなわれ、この式には出る義務がない彼女も、その場にいました。
全てが終わってから、彼女はゆっくりと、足元に目線を落としながら、
前かがみに歩いてトイレにはいっていきました。
・・・後日、当人に聞いてみると、この大会が始まる前から我慢していたらしく、
トイレにはいろうとしたところで、大会役員から計時係の依頼を受け、
すぐ終わるだろうと思って、そのまま出てしまったそうです。
この大会役員も、ひょっつとして・・・。
8人一組で、1人2.5Km走るもので、全チーム完走するのに1時間半かかるものです。
雪がちらついて、とても寒い日でした。
大会本部が置かれているテント下には、私以外に、救護係、計時係(ラップタイムを計る係)、
記録係の3人がいました。
私のすぐ横に座っていた、計時係の先生(当時24歳、女性)は、私が知る限り、
日頃からトイレが近い人で、この日は密かに期待していました。
私は横目に見ていると、もう第2走者くらいから様子がおかしくなり始めていました。
背筋がシャキッとなり、軽く足を組んで、上体を前傾させているんです。
途中で後ろを振り返ったり、立ち上がりかけたりしています。
かなり危ない状況に違いないんでしょうが、なにぶん彼女の左手にはストップウオッチが握られています。
それに7チームあって、どのストップウオッチがどのチームのものなのか、
彼女しか知りませんし、一時的にかわってあげる訳にもいかないんです。
我慢するしかない局面に追い込まれた彼女は、額に脂汗を流しながら、最後まで耐え切りました。
その後、表彰式や閉会式がおこなわれ、この式には出る義務がない彼女も、その場にいました。
全てが終わってから、彼女はゆっくりと、足元に目線を落としながら、
前かがみに歩いてトイレにはいっていきました。
・・・後日、当人に聞いてみると、この大会が始まる前から我慢していたらしく、
トイレにはいろうとしたところで、大会役員から計時係の依頼を受け、
すぐ終わるだろうと思って、そのまま出てしまったそうです。
この大会役員も、ひょっつとして・・・。
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